23.1.10

je bois un porto. とは言うのに je bois un vin はだめ?

日本人の私たちにとって 冠詞の使い分けはとっても厄介!ですね
フランス語には3種類の冠詞(定冠詞・不定冠詞・部分冠詞)があり 英語と大きく異なるのは部分冠詞です

さて タイトルの例文 Je bois un porto. ですが どうして Je bois un vin. とは言わないのに(正しくは Je bois du vin.)porto だと不定冠詞も使えるの?ポルト酒もワインも同じお酒なのに!!とご質問をいただきました

これは文法的理由だけでなく 習慣的要素も含まれます

まずは un vin ワイン という単語について
un vinといっても フランスには数えきれない種類のワインもありますし 言葉としてもあまりに一般的過ぎてしまいます 
よって Je bois un vin. ではぴんとこず Je bois du vin.  のように 私は(他のお酒ではなく)ワインを飲んでいます という言い方をします
もちろん Je bois une bouteille de / un verre de vin. のように 量を表す表現を使うのも一般的です
un champagne もワインと同様です
ただし Je prends un (petit) blanc / un (petit) rouge. のように ワインの色を示す単語を用いる場合は不定冠詞も用いることができます

では本題ですが なぜ un porto ポルト酒 は不定冠詞も使えるのでしょうか?
まず un porto は un café のように(フランス人にとっては)種類が限定されているからだそうです(日本人にとっては ワインだってワインじゃないか!と言いたくなるのですが...)
Je bois un porto. (=Je bois un verre de porto.)
Je bois du porto. (=ポルト酒というものを飲んでいます)
※おまけ:Je bois le porto. (例の/あのポルト酒を飲んでいます)

他に不定冠詞を使えるものに un cognac, un cointreau, un café, un thé などがあります(これらは部分冠詞も使えます)

何となくしっくりきにくい冠詞のお話ですが 徐々に慣れていけたらと思います

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