31.1.10

最後にフランスへ行ったのは…

フランス語に触れている方なら フランスに行かれたことのある方や これからフランスへ行きたい方 行かれるご予定のある方 がほとんどかと思います

恥ずかしながら 私が最後にフランスへ行ったのは3年前にもなります

今の自分の目標は何か と聞かれましたら (貪欲にも沢山たくさんあるのですが…)
フランス語を教えている以上 定期的にフランスまたはフランス語圏へ行くようにしたい と考えています
以前北村先生とお話した際におっしゃっていたのですが フランスには 最低でも年に1度は行くようにしていらっしゃるそうです 
今のフランスで話されている生の言葉を生徒の皆さんに伝えることもお仕事のうち ということなのだと思います

よく 夢や目標を実現させるには その内容を周りの人へ言葉にして言うとよい といいます
(その一方で 本当に叶えたいことなら 実現するまで胸に秘めておくべきだ という説もありますが)
周りの人へ伝えておくと 言葉にしてしまった以上 その責任ゆえか 実現させようと頑張る傾向もでて 何らかの形で目標達成の手助けをしてくれる人にも恵まれるかもしれませんしね!

いつかフランスへ行きたいから フランス語を習うことにしました!という皆さんも 必ず行く機会があると思います
私も目標実現のために 日々邁進してまいりたいと思っています

30.1.10

子どもクラス

子どもクラスのある曜日は 学校がとってもにぎやかでエネルギッシュな空気に包まれます
お迎えに見える保護者の皆さまに連れられて 生徒のお子さんのごきょうだいも 一緒に見えるから ついつい私も仕事を忘れ 一緒になって遊んでしまいます

お膝にちょこんと座られたら それはもう お仕事どころではなくなってしまいますよね...

29.1.10

また...

子どもクラスのお教室から おならのような音が聞こえてきました
また今日も 学校全体が風通しよくなるのでしょうか... 
早く寒い冬があけてほしいものです

28.1.10

電子辞書について

ようやくフランス語の電子辞書を買うことにしました
今まで持っていなかったことのほうが不思議だったのかもしれませんが 実はひそかに紙辞書派であったこともあり 電子辞書は後回しにしていたのです

そんな中 勤務先の先生が 試しに一週間使ってみたら と貸してくださいました
当然なのですが 期待以上に時間が短縮され 授業中に受けた質問に対する答えが曖昧な時でも その場ですぐに確認することができ 大変便利でした

そしていざ家電屋さんへ
幸いフランス語の辞書は二種類ほどしかなく 迷うこともなさそうだったのですが 仏仏辞典や英⇔仏辞典が入っているものと そうでないものとで迷い始めてしまいました
現状の仕事では 和⇔仏辞典で賄えてしまうのですが 通訳の先生と通訳の友人にご相談したところ 仏仏も必要!!と口を揃えて断言

言葉の定義は必ずしも日本語にあるとは限らず 生のニュアンスを理解するには 生の言葉で書かれている定義のほうが 信頼できるからです

また 仏仏辞典に記載されているフランス語での定義は いうまでもなく文句のいわれようのないきちんとしたフランス語であり 素敵にフランス語を話したいなら 辞書に記載のフランス語の表現で その言葉を説明できるようになりなさい と厳しくも貴重なアドバイスもいただきました


日本もそうなのですが フランスでは言葉に対して非常にきちんと管理や編纂がなされているので 辞書にしましてもきちんとしたものができあがっているそうです

素敵にフランス語を話したいなら…という文句に惹かれ まずは仏仏辞典の入った電子辞書を入手することから始めることにいたしました 
家にある仏仏辞典は重すぎてしまって(言い訳ですね) 年に1度開くか開かないかでしたので…

27.1.10

à tête à tête ~ 四ツ谷 テートアテートにて

通訳の先生にお会いしました
メールでは頻繁にご連絡させていただいているのですが 実際にお会いするのは二年ぶりです

以前 美食家の友人から教えていただいた 四ッ谷にあるビストロ tête à tête にて  お料理の内容も味付けも伝統的なフランス風で プレゼンテーションも美しく 見た目にも楽しい宵でした
全て3000 yen の prix fix ブリフィックスでの menu ムニュとお手頃です
サラダのお野菜も はすいも(さといもの茎の部分)や紅芯大根などといった珍しいお野菜が使われており 先生も おしゃれ!と大喜び 
バゲットもほかほかで フランスをわかっているね!と先生
detail デタイユへの気配りって大切 と改めて感じました

quiche aux crabes et aux asperges
ズワイ蟹と白アスパラのキッシュ
grille d'agneau à la sauce de xérès  confit de bardane
仔羊のグリル ゴボウのコンフィ添え シェリーソース
crêpe à la 'French Toast'
フレンチトースト風クレープ

お店の名前 tête à tête って 何の意味かわかる?と先生
とっさの振りに慌ててしまったのですが  (会談などで)一対一でという意味ですよ と
そういえば10年前に授業で教わったことを思い出し  恥ずかしくなりました
(ちなみに face à face 向かい合わせで という意味です)

今回もたくさんの有意義なお話をしてくださいました
内容はまた次回…!

26.1.10

moyashikko blog

シアトルに在住の フランス語学科時代の友人のブログ(moyashikko blog)をご紹介します

マレーシア人のだんなさまと昨年ご結婚され シアトルへ移住
お花畑の似合うその華奢でおっとりとしたお人形のような外観からは想像できぬほどの 大きな行動力の持ち主
写真や創作活動にも素晴らしい才能を発揮され 美しいものを愛で自ら創り出すことのできる深い心の持ち主

シアトルにもいつか必ず遊びに伺いますね

25.1.10

emmener と amener の違い

emmeneramener も 日本語にするとどちらも 連れて行く と訳しますが 
どのように使い分けているのでしょう

emmener は ここから離れて 自分も相手もいない目的地へ連れて行く というニュアンスです
em- は ~から(+mener 導く) という意味を表します

Mon copain adore la pizza; il m'emmène souvent au restaurant italienne. (目的地には誰もいない)

一方 amener は 自分か相手のいる目的地に向かって 連れて行く というニュアンスです
a- は ~へ (+mener 導く)という意味を表します


Ammenez votre amie française chez moi ce weekend; j'aimerais bien lui présenter mes collègues francophones.
(目的地に話者がいる)


ともに活用は acheter のパタンです
アクサンに注意しましょう

24.1.10

単語の覚え方 ii 〜 性 

フランス語の単語にはすべてに男性形と女性形とがあります
私たち日本人にとって ひとつひとつ覚えるのは大変ですし フランス人は男性形と女性形を間違えることはないものかと 疑問に思ってしまいます

が そんな間違いはしないそうです
なぜなら 単語を覚えるときに 必ず 性を表す冠詞もセットで覚えるからです
単に table としてではなくune table として覚える といったふうにです

日本人の私たちは 性を覚えるのに苦労する分 間違えまい!と敏感になってしまうのですが フランス人は性で迷うこともなければあまりに自然なので意識しない分 誰かが男性形と女性形を間違えて使っていても あまり気にならないそうです

これなら性に神経質にならず 少しは堂々と話せそうですね

23.1.10

je bois un porto. とは言うのに je bois un vin はだめ?

日本人の私たちにとって 冠詞の使い分けはとっても厄介!ですね
フランス語には3種類の冠詞(定冠詞・不定冠詞・部分冠詞)があり 英語と大きく異なるのは部分冠詞です

さて タイトルの例文 Je bois un porto. ですが どうして Je bois un vin. とは言わないのに(正しくは Je bois du vin.)porto だと不定冠詞も使えるの?ポルト酒もワインも同じお酒なのに!!とご質問をいただきました

これは文法的理由だけでなく 習慣的要素も含まれます

まずは un vin ワイン という単語について
un vinといっても フランスには数えきれない種類のワインもありますし 言葉としてもあまりに一般的過ぎてしまいます 
よって Je bois un vin. ではぴんとこず Je bois du vin.  のように 私は(他のお酒ではなく)ワインを飲んでいます という言い方をします
もちろん Je bois une bouteille de / un verre de vin. のように 量を表す表現を使うのも一般的です
un champagne もワインと同様です
ただし Je prends un (petit) blanc / un (petit) rouge. のように ワインの色を示す単語を用いる場合は不定冠詞も用いることができます

では本題ですが なぜ un porto ポルト酒 は不定冠詞も使えるのでしょうか?
まず un porto は un café のように(フランス人にとっては)種類が限定されているからだそうです(日本人にとっては ワインだってワインじゃないか!と言いたくなるのですが...)
Je bois un porto. (=Je bois un verre de porto.)
Je bois du porto. (=ポルト酒というものを飲んでいます)
※おまけ:Je bois le porto. (例の/あのポルト酒を飲んでいます)

他に不定冠詞を使えるものに un cognac, un cointreau, un café, un thé などがあります(これらは部分冠詞も使えます)

何となくしっくりきにくい冠詞のお話ですが 徐々に慣れていけたらと思います

22.1.10

l'imparfait 〜 半過去

半過去の用法は大きく分けて以下の2つがあります

①過去における習慣・状態
②過去の一点において進行中であった事柄

ではそれぞれ例文を見ていきましょう

①過去における習慣・状態
Quand j'étais petite, je jouais de la trompette. (習慣)
小さかった頃 私はトランペットを吹いていました
Je ne savais pas que tu étais encore malade; prends soin bien de toi.(状態) 
君がまだ病気だったとは知らなかったよ お大事にね

過去の一点において進行中であった事柄
Quand je suis rentrée à la maison, ma soeur lisait un magazine féminin.
帰宅した頃 妹は女性誌を読んでいました
À cette-époque là je travaillais dans une agence de tourisme 24 heures sur 24.
の頃 私は旅行会社で24時間態勢で勤務していました

その他 お誘いする表現として Si + 半過去 もありましたね
Si on allait prendre un café? 
コーヒーを飲みに行きませんか?

半過去の活用は 現在形 nous の活用から -ons をとり 以下の活用語尾をつけて作ります
je : -ais
tu : -ais
il/elle : -ait
nous : -ions
vous : -iez
ils/elles : -aient

Si on se reposait un peu?

21.1.10

日本は男性 フランスは女性

フランス語の単語には 必ず男性形と女性形とがあります
テーブル 家 消しゴム は女性 
鉛筆 お財布 雑誌 は男性 などなど...

国名にも 男性形と女性形とがあります
日本(le Japon)は男性 フランス(la France)は女性
何となく 日本は男っぽいからかしら と無理矢理覚えたものでしたが
国名の場合 e で終わる国は基本的には女性形です
イギリス(l'Angleterre) 中国(la Chine) オランダ(la Hollande) などがあります

ただし 3つだけ例外があります
メキシコ(le Mexique)  モザンビーク(le Mozambique)  カンボジア(le Cambodge)は
e で終わっていても 男性形です

20.1.10

syllabes(音節)のお話

母校にて 音声学の実験に参加してきたときのこと
音声学研究室には 実に様々な研究をされている方がいらっしゃるのですが
今回言語聴覚士の方に偶然お会いしたときに ある質問をいただきました
皆さんも一緒に考えてみてください

Q. フランス語の bonheur という単語は2音節から成りますが 音節の切れ目はどこですか?
      ① bon/heur ? それとも ② bo/nheur ?

今まで気にしたことがなかっただけに 非常に悩んだ末 ②としました
言語聴覚士の方曰く 周りのフランス語話者の方もほとんど②とされたそうですが 辞書には①のようになっているとのことで 正直自信をなくしております

皆さんはどちらだと思いますか?その理由も考えてみてくださいね

19.1.10

dans une galetterie à yokohama

生徒さんから教えていただいた 横浜駅構内のガレット屋さん
授業の始まる前に 一人でも気軽に立ち寄れるのが魅力でした

galette jambon cru avec salade verte.

情報をありがとうございました

18.1.10

la saison des huîtres 〜 牡蠣の季節

牡蠣の美味しい季節!

四ッ谷にある洋食店エリーゼの牡蠣バターが無性に食べたくなり 思い立って出かけました
エリーゼの牡蠣メニューは おおぶりのぷりっぷりの牡蠣を使用している牡蠣フライと牡蠣バター(10月〜3月までの季節限定です)


フランスでも牡蠣はよく生で食されます
フランス人は r のつく月は牡蠣を食べてもよいと言いますが
確かに 秋から春先にかけての r のつく月は 時期的にも食中毒を起こさなさそうですね

一時期留学していた牡蠣の産地 Royan では 夏の牡蠣はlaitières(ミルキー)で美味しい!と
ホストファミリーに薦められたところ 見事に当たってしまいました
時期は juillet... どおりで r がついていませんでしたね!

※ janvier, février, mars, avril, ... septembre, octobre, novembre, décembre には r が綴り字に含まれます

17.1.10

寒いと思ったら...

教室の窓が全開!

小学生の男の子たちがまだ残っていたので 元気だね!と声をかけたところ 無反応...
どうしたのかしら と フランス人先生に尋ねたら
「実は一人がおならをしてしまって 寒さよりも臭さに耐えきれなくなって 窓を開けた」とのこと

それなら寒さも我慢できそうです...

16.1.10

お釣りの渡し方

フランス人の同僚先生に質問されたこと
どうして日本ではどこのお店でも同じようにお釣りを渡すのか?

確かに(下から)お札 レシート 小銭 の順に渡されることが多いかもしれません
サイズ的にも 見た目は美しいかもしれませんが 
フランス人先生によれば つるつるとしたレシートの上に小銭を置いたら
Ça glisse! すべって小銭が落ちてしまうではないか!
だそうです 
(きっと一度ならずや レジで小銭を床にバラまいてしまったことがあったのでしょう)

ではフランスではどのように渡すの?と聞き返したら 
人によるけれど レシートの上に小銭は置かない だそうです
レシートを上に置いたら風で飛ばされるではないですか!
と反撃したところ 
レシートは落としても構わないが 小銭は落としたくない!とのこと
よほどバラまいた経験が嫌だったのでしょうね...

15.1.10

J'ai une question.

質問したいとき 何かを知りたいとき 
J'ai une question. と断ってから質問すると 相手も 質問をされるからしっかり聞こう という心構えで聞いてくれます

授業中にわからないことや質問があるときにも使えて便利です

同僚のフランス人の先生からも J'ai une question. に始まり 日本のことを聞かれたりします

ちなみに今朝は
J'ai une question. どうして日本では お店でおつりを返すときに どのお店でも同じ返し方をするのか?という質問でした
内容に関しては また次回・・・

14.1.10

信じるものは救われる

昨年末 生まれて初めて宝くじを購入しました
残念ながら外れてしまいましたが 昨夜改めてその束を淋しげに?眺めていたのを 同僚のフランス人先生に目撃されてしまい 気づいたら話題は宝くじで持ち切り

そのうち フランス人の先生たちが集まり 
もし当たって一生働かなくてもよくなったらどうするか?! という議論に白熱

あまりに現実離れした意見がわーわーと飛び交うので 
私:そんなことになったら目的を見失い不幸になる と
同僚たち:Pourquoi vous dites ça? なんでそんなこと言うの?信じなければ当たるものも当たらないよ①

反撃できぬまま 私:わかったわ じゃあ当たったら家族にお返しをしようかな
同僚:Non ! Jamais ! もし当たったら家族にも秘密にしておかなければダメだ!親戚にまで広まり嫉妬の嵐を受けて不幸になるだろうから もしShioが当選しても 決して決して決して周りには言わないほうがいい!②

と真剣にアドバイスされてしまいました
あまりの真剣ぶりに吹き出してしまいそうだったのですが 私の幸せを思ってくれた上でのアドバイスなのだと自分に言い聞かせて必死に堪えていました が とうとう堪えきれなくなり

私:心配してくれてありがとう!でも滅多に当たらないから心配しなくてもだいじょうぶよ
と誤摩化しつつ? 皆を安心させようとしたところ
同僚:Mais pourquoi vous dites ça? On ne sait jamais! (だから何でそんなこと言うの?やってみなきゃわからないでしょ!)③

と初めの非難の嵐に戻ってしまいました・・・

自分は楽観的な人間だと信じていたのですが それを上回るフランス人先生たちの①②③のような前向きな意見を見習い より強い信念と希望を持って次回の宝くじに臨もうと ラテン系の前向きさに感化された1日でした

13.1.10

単語の覚え方

単語を覚えるとき 多くの方は様々な方法を試行錯誤されてきたのではないかと思います

ある朝の通勤電車で知人と交わした会話:

単語を覚える方法について色々なことを言う人がいるけれど
結局は 日本語の単語から英語の単語に翻訳し覚えるのがよいのでは と

子どもが言語を習得するように 単語の持つ概念やイメージを視覚などの「体験」でもって認識した上で単語を覚えるのがよい など

もし母語がしっかりと確立されているならば 日本語から外国語へ翻訳して覚えることが有効と考えます
外国語を理解する上で 時間的ロスも少ないですし 母語による認知システムこそが理解や暗記を行っているからです
ただし (大人になってからでも)体験から身につけた言語は 習得までに五感を使っての様々な角度からの理解や認識までの試行錯誤があるため 一度覚えたら忘れにくいという利点もあるようにみえます

まだ母語が確立されていない10歳前後の方の場合は 視覚的体験などから認識するのが有効に思います (自分自身の経験より)

というようなお話を 一つの結論に行き着くことなく話していました
言語習得は永遠のテーマです

12.1.10

高円寺パン散策 ~ une poursuite de pain


妹の運転する車で高円寺へ
窓を眺めていたら目に入ってきたカラフルで巨大なパン・パン・パン!

パンといえばフランス
今日はフランスの代表的なパンをご紹介します

pain au chocolat パン・オ・ショコラ(チョコレートパン)
pain aux raisins パン・オ・レザン(レーズンパン)
croissant  クロワッサン
pain de campagne パン・ド・カンパーニュ(田舎風パン)
pain de seigle ライ麦パン
pain de mie パン・ド・ミ(食パン)
brioche ブリオッシュ
biscotte ラスク
pain aux noix パン・オ・ノワ(くるみパン)
baguette バゲット(フランスパン)
bâtard バタール
pain complet 全粒パン

・・・などなどです



今日のおまけ 高円寺の佐世保バーガー
バンにほんわかとした甘みがあり とても美味しかったです
今回は妹のを一口わけてもらっただけでしたが 次回は1人前を平らげます!!

11.1.10

au crépuscule


友人と鎌倉へ出かけてまいりました 目的は鶴岡八幡宮です

白いぷっくりとした鳩のついた破魔矢を大切に抱え 白鳩の鈴のお守りを鞄にそっとしまい 夕日を傍らに 海岸沿いを稲村ヶ崎まで歩きました

白い鳩 la colombe 純真・平和・聖霊の象徴
聖書のノアの箱舟で オリーブの枝をノアにもたらしたのは colombe de l'arche です




稲村ヶ崎では デッキ張りの床の似合う食堂で夕日を待ちます




今まで色々な夕日を見ましたが そういえばいつだって 地球のどこにいたって 毎回毎回 今までで一番きれいだって感じていたな とそんなことを考えながら ぼんやりとしていました

刻々と沈む太陽の軌道から目を離してはならないような気がして眺めていた夕日も その余韻をマジックアワーに残し 徐々に色を変えていきました


私は crépuscule (m) 夕暮れ・薄暮 aube (m) 夜明け)ということばが好きです
今日 白い鳩は 確かに平和を運んできてくれたように想います

9.1.10

ベトナムの魅力

ベトナム語のお話に引き続き 今日はベトナムの魅力の源について感じたことを記します
大学時代 フランスの植民地の授業を履修し 少しずつ興味がわいたのがきっかけです

1000年に渡り中国文化の影響を強く受けてきたベトナム
19世紀にはフランスの統治時代が始まり フレンチ・コロニアルと呼ばれる様式の建築が建てられ 東西の文化が混在する独特の雰囲気を持つ今のベトナムは 多くの外国人を惹き付けます

日本人である私も然り
60年前の昭和の日本を彷彿させるといわれるベトナム
私はその時代の日本を知りませんが 初めてベトナムを訪れたときに感じた懐かしさには
胸を締め付けられるような鋭さがあり それに惹きつかれ移住を決心したのでした

フランス人には ベトナムはどのようにうつるのでしょうか?
自分の周りにいたフランス人の方々は 60年前のフランスを思い出す と口を揃えおっしゃいます

激動の歴史を辿り翻弄され続け 時代を経て絡み合う諸外国との複雑なかかわり
自分には決して踏み入ることのできない ベトナムの方々の想いを目の当たりに 様々な dilemme を感じながら 3年間を過ごしたものでした
この国特有の dilemme こそ 私がとりつかれてしまった所以なのかもしれません

フランス語を活かし生活をしたい という当初の計画は果たせなくとも(フランス語話者はかなり年配の方の世代に限られておりました)それ以上のものを 経験することができたと自負しています
ベトナムの風土に溶け込んだフランス由来の文化に触れ 日本と同じ儒教精神に基づく日々の生活に 最後まで飽きることはありませんでした

8.1.10

ベトナム語の中のフランス語

ベトナムはフランスの植民地だったこともあり(1887〜1945)フランス語の外来語が今でも生活に根付いています


次のベトナム語の単語は どのような意味でしょう?
その読み方から フランス語の単語を思い出してみてくださいね


1.cà vạt (カーヴァ)
2.(ブァー)
3.ốp la(オプラ)
4.puốc boa (プッボワ)
5.puốc-xăng(プッサン)
6.pom-mát(ポマッ)
ほとんどが 植民地時代にフランスからもたらされた文化習慣に関するものです


答えはこちらです
1.cravat(クラヴァットゥ ネクタイ
2.beurre(ブー バター
3.(œuf) au plat(オプラ) 目玉焼き
4.pourboire(プボワー)  チップ
5.pour cent(プソン) パーセント
6.pommade(ポマードゥ ポマード


音を想像したときに なるほど と思えるものばかりだったのではないでしょうか?
フランス語を知っていると こうして一見関係のなさそうな言葉にも応用が効きます
もちろんフランス語に限らずですが 何をどこでどう活かすか 人それぞれであることが 個性 すなわち人と違うことの面白さでもある 思います

7.1.10

ch の発音

フランス語の ch は 英語の読み方(チャ・チ・チュ・チェ・チョ)と違い [∫] (シャ・シ・シュ・シェ・ショ)と発音します

un champagne (ションパーニュ) シャンパン
un champignon (ションピニョン) きのこ
chez lui (シェルイ) 東京にこんな名前のパン屋さんがありますね
chou à la crème (シュアラクレーム) シュークリーム
chouette! (シュエットゥ!) 素敵!

などです
他にどんな言葉が思いつきますか?

6.1.10

話す外国語によって性格が変わる?

皆さんは 外国語を話してるときに どのような性格になりますか?

「ノー」と言える度合いを例に 自分についてのケースについてご紹介いたします

私にとって フランス語は 学校の勉強によって習得したものであるためか
日本人としての自分が比較的でやすく どちらかというと 日本人の自分をフランス語に翻訳した姿が 表に出るような気がしております
もちろん 「ノー」と言うときは 日本語よりも強く Non!と言えてしまいますが

ところが 幼少時代に毎日の生活から習得した英語に関しては
非常にはっきりとした意思表示や感情表現の豊かな言葉を 容易に発することができます
不思議なことに フランス語のときの Non! よりも 英語のときの No! のほうが言いやすいです
子供だったこともあり 経験値として No! という機会が フランス語のときよりも多かったからかもしれません
そして 素直な自分を表現することができるのも やはり幼少時代に習得した英語を使っているときです

では 成人(23~26歳)になってから習得したベトナム語での特徴は?といいますと 
日常的に 冗談を言ったり 相手を笑わせたり 言葉遊びを使ってみたりと エンターテイナーのような性格になります
陽気なサイゴン人に囲まれての生活だったことや 周囲の生活になじむのに一番手っ取り早い方法だと無意識に知っていたからなのでしょうか
そして「いいえ」に関しては 英語の No! よりも更に強い Khong! が出てきます
ベトナムでの生活において どれだけ Khong! と言わねばならない状況があったか ということを 表しているようにも見えます 
要は サバイバル的な意味合いにおいて このような開放的で自己主張の強い性格になっていたのかもしれません

結論(「ノー」の強さ順に)ベトナム語>英語>フランス語>日本語

というようなことを家族や知人に話していると
言語の影響はあったとしても そういった要素は 日本語を話している時のあなたにもあるし 何よりも普段から はっきりノーと言っている!
とのご指摘…同一人物なのですから当然でしょうけれど 程度の差があることは確かな気がしています

そこで音声研の専門家の先生方にお尋ねしたところ 
確かに言語と性格の関係はあるとのことでした(環境言語学という分野での研究になるそうです)

皆さんも 日本語だと照れくさくなるような愛情表現も フランス語だと恥ずかしがらずに言えてしまう なんてことはありませんか?
もちろん 母国語でないがために 自分から切り離して使う分 恥ずかしさが半減するのかもしれませんが 環境や文化が言語に影響を及ぼすところも大きいと思います

5.1.10

新学期

今日から新学期です

入門の皆さま はじめまして
今年から新たなにフランス語を始められる皆さまが 自信を持って楽しくフランス語を話せるようになるよう 全力でお手伝いさせていただきます 
楽しく明るいクラスを一緒に作っていけたら幸いです よろしくお願いいたします

初級の皆さま
昨年でお別れ…かと思いきや 今年からは初級クラスも担当させていただけて とても嬉しく思います 
初級クラスになったとたんに 私は日本語を話せない人 になりますが(!) よろしくお願いいたします

文法クラスの皆さま
引き続き こつこつと文法の知識を身につけていきましょう
教科書の項目はもちろん 派生語や熟語的表現もおさえながら 世界を広げてまいりましょう

プライベートレッスン受講の皆さま
皆さまのニーズに合わせた内容を盛り込んでまいりたいと考えていますので ご要望などはお気軽にお知らせくださいませ 
特に ちょっとした疑問や日本語でしか聞けない質問は どんどん聞いていただき 一つひとつ潰してクリアにしていってから 前進してください

今年も 皆さまと楽しく勉強できることに感謝しております
どうぞよろしくお願いいたします

4.1.10

ミシュラン3つ星の観光地 ~ 高尾山へ



一昨年 Michelin Voyager Pratique Japon にて 富士山に並び3つ星を獲得した観光名所 高尾山
妹と妹友人の初詣に付き添い 6時に起床 護摩祈祷を目標に 出かけてまいりました


今年3度目の初詣となってしまいましたが
そういえば 前厄なのに厄を落としていないと 思い出し
急遽 厄除け祈祷をしていただきました
初めて立ち会う護摩祈祷 
一緒にきていた妹と妹友人はじめ 自分と関わる全ての人を想いながら 黙祷をささげることができたように思います



会社でお世話になった先輩が 八王子ご出身ということで
高尾山のおすすめスポットを教えてくださいました













寒さに負けてしまい 小川沿いでのお散歩コースはかなわず ケーブルカーに乗ってしまいましたが 下山した後に寄った先輩のご親戚の稲毛屋さんでいただく とろろそばとカツ丼は 冷えた体に優しい ぬくもりのある絶品なお味でした



十善戒を改めて胸に刻み 今年一年を過ごしたいと思います



3.1.10

vous と tu の使い分け

vous は丁寧 tu はカジュアル な間柄で使われます

具体的には
vous は 年上・目上・職場の人に
tu は 年下・家族・友人・恋人に
使います

初めて会った人とは vous で呼び合い 関係が親しくなるにつれ tu で呼ぶようになったりします
相手が tuで呼んでいいよ といわれるまでは vous を使うのが安全です
フランス人同士でも このデリケートな事情は同様なので 安心してください 

逆に 年下の方が自分に気を使って vous で呼んでもらうことに違和感を感じたら
tu で呼んでね と言ってあげましょう

ちなみに vous には ①あなた 以外に ②あなたたち(複数) ③君たち(tu の複数)の意味があります 文脈でよみとりましょう

映画などを観ていると 恋人同士でも vous で呼び合っていることがあります
親しき仲にも礼儀あり の古風な関係も すてきですね

2.1.10

フランス語で数える

生活の中で フランス語で数字がとっさに出てくるようになったら かなりフランス語に慣れてきたといえるでしょう
フランス語に限らずですが 外国語の数字を覚えるときに 1 2 3... (un deux trois ...) の順番だけで覚えてしまうと 初対面の方に 私は32歳です と言われたときに  1から数えてみてはならなくて大変です
数字はランダムに覚えておいて とっさに出てくるようにしておきたいですね

さて フランス語の数字といえば ややこしい数え方があるのは有名です

現代社会では十進法が一般的に使われていますが フランス語の数字の一部には二十進法が使われています

60までは 普通の数え方なのですが(20 vingt 30 trente 40 quarante 50 cinquante 60 soixante

70からは 
70 soixante-dix (60+10)
80 quatre-vingts (4×20)
90 quatre-vingt-dix (4×20+10 以下は 4×20+11…と続く)

という数え方をします

このややこしい数詞が使われているのはフランスのみ
同じフランス語圏でもベルギーやスイスでは以下のように 十進法が使われています
70 septante (pは発音しません)
80 octante/huitante
90 nonante

フランス語を勉強したての頃は ベルギーかスイスに逃げてしまおう と思ったものでした

古フランス語では 60以下の表現でも vint et dis (30), deux vins (40), trois vins (60) などの表現が普通だったそうですが 中世末に十進法の数詞が現れ十進法と二十進法とが併存した後 17 世紀には 60 から 99 は二十進法という現在の使い方が標準となったようです
http://ja.m.wikipedia.org/wiki/フランス語の数詞 より)

1.1.10

Bonne Année 2010!


あけましておめでとうございます

今日は澄み切った青空を仰ぎ 新年にふさわしい晴れ晴れとした一日をお過ごしだったことと思います
日本のお正月は 家族が集まりおせちやお雑煮を頂いたり届いた年賀状を微笑ましく読んだりしてゆっくりとおうちで過ごすのが一般的ですね
我が家も然り 家族で温かくのんびりとした1日を過ごすことができました

フランスではどのようにお正月を過ごすのでしょう
家族や友人同士で外出したり集まったり賑わいながらカウントダウンをしながら新年を迎えることが多いようです
留学中はちょうどミレニアムだったこともあり パリのトロカデロで エッフェル塔のイルミネーションを目に焼きつきながら 友達と騒いだのを覚えています
日本のクリスマスのような雰囲気で むしろクリスマスが日本のお正月のように静かに過ごすので 日本のクリスマスとお正月が逆になったような感じ といわれています

今年もどうぞよろしくお願いいたします