春ももう間近
苺 (les fraises) も今では1年を通して食すことができますが やっぱり春(そしてバレンタインも!)を控えたこの時期は 苺が一番似合う気がいたします
フランス語の la fraise ですが 実は2つの意味があります
ひとつは皆さんもご存知の 苺
もうひとつは わたし(ma fraise) という意味です
「わたしって苺のように あまーい存在だからかしら?」と一瞬世界に入ってしまったのは 他でもなくこの私なのですが 言うまでもなくそういうことではございません!
16世紀のフランスでは la fraise は 首の周りのレースの襟飾りのことを指していました
よく貴族の肖像画に描かれている あれです
転じて襟が頭を指すようになり 更に 頭が自分を指すようになり ma fraise = moi という意味になりました
他に fraise を使った表現として
sucrer les fraises (苺にお砂糖をかける⇒転じて震えるという意味)というのがありますが
どう転じたら 震えるという意味になるのでしょう?
16世紀のフランス貴族は 鬘(perruque)にタルカムパウダーを含ませていたため 首の震えてしまう人がデザートを食べようとすると お粉が苺にかかってしまう
もしくは 同じく首の震えてしまう人の襟飾りには 1日中お粉がたくさんかかってしまう という現象から sucrer les fraises = trembler という意味になったようです
ramener sa fraise (苺/襟飾り を持ってくる=venir ici ここに来る)というのもあります
tarte aux fraises
わたしタルト…?いいえ苺タルトです
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