28.2.10

通訳の現場見学

お世話になっている先生が通訳を担当されるとのことで特別にお声がけ頂き とある講義を見学させていただくことになりました

通訳の現場を見学するこの貴重な機会を無駄にしないよう 予め資料に目を通し 通訳のシミュレーションをしておくことが有効と思います(あと数日でどれだけ予習できるか不安ではありますが...)

語学を直接専門的に扱う仕事には様々なものがあります
私にとって通訳の仕事はほとんど未知ではありますが 普段考えないような観点から外国語を見つめ直すことは よい刺激となりそうです

27.2.10

パリパリ伝説

元日本語教師の生徒さんからおすすめいただいた漫画です

 
 

全4巻からなる4コマ漫画
あまりに面白いので4巻ごと購入されたそうです
来週 貸してくださるとのことですので 感想はまた後日... お楽しみに

26.2.10

フランス語の上達法

語学の勉強法について 通訳の先生より教えて頂くことが沢山あります
過去の記事にも書いたのですが 書くことも非常に重要になってきます

そこでおすすめいただいたのは フランス語でブログを書くこと

実際に自分が発信したい内容であれば 辞書を引いたり調べものをしたりするのも そんなに億劫ではありません
また 人に見られる という意識があると 正しいフランス語を使おうとするものです

早速 初級の生徒さんたちに おすすめいたしました
いきなり全てをフランス語で書くことは大変ですが まずは記事のタイトルや 写真の題名を フランス語で付けてみてはいかがでしょうか

もちろん チェックもコメントもさせて頂きます!

25.2.10

「はい」 は oui だけではない?

フランス語で「はい」は Oui ですが...

映画を見ていたら「はい」を Si と言っていた!これはイタリア語?
と生徒さんからご質問をいただきました

Si も「はい」という意味のれっきとしたフランス語です

否定疑問文に対し 肯定形で答えるとき Si と答えます

例えば...
Tu ne prends pas ton dessert?
「デザート 要らないの?」

日本語で「はい」の場合 Non, je ne le prends pas.「うん 要らないわ」
日本語で「いいえ」の場合 Si, je le prends!「ううん!要る!」

となります
フランス語ばかりでなく 英語など他の言語も然りですが 否定疑問文に対する答えは 日本語と逆になります

英語話者も Si と答えるべきところを Oui と言ってしまう間違いをしてしまうようですが 英語の場合 Si も Oui もともに Yes だからでしょうね

とっさに Si を使えるようになれば 相当フランス語に慣れたと言えるかもしれません

イタリア語のおできになる生徒さんは 授業中に Si と答えてしまい「間違えた!」とおっしゃっていましたが 実は 正しい使い方をされている時もございました...よ!

24.2.10

楽しいだけじゃだめかしら?

昨日に引き続き 本のご紹介です
先日 行きつけのサロンのオーナーさんが 見て見てー!と見せてくださったのはこちら
参考書 というよりも マンガを読んでいるかのように 面白くてどんどん先を読みたくなる本でした
yuki さん 教えて頂きありがとうございました

フランス語を初めて学ぶ方には 自信を持ってお勧めです
何よりも フランス語を好きになってもらいたいですから!

清岡智比古・著作

         

揃えようと思っています

23.2.10

いるだけで安心…?

お仕事柄 仏和辞書は手放せませんが 持ち歩きには俄然これ!
大学時代から デザインとサイズが特に気に入って使用しています
旅先など海外の短期滞在には とりあえずかさばらない このポケットタイプを持っていきます 

授業の準備や翻訳には ちょっぴり物足りないかも知れませんが 荷物にならないことを優先したい場合 こちらの辞書は便利です
ただ 持ち歩いているだけで 何となく安心しきって 辞書を引くのを怠ってしまいそうになるのが たまにきずなのですが…

おすすめの辞書を訊かれますが 目的別に辞書を選ぶのもよいかと思います

22.2.10

おうちでリスニング

外国語を話せるようになるための最短の方法は現地に住むことですが
外国語習得のために海外へ行くことは容易ではありません

日本にいながら話せるようになるには リスニングの訓練が必要になります
CDやDVD教材・映画のほか 現在では海外のラジオもテレビ・音声付動画もインターネットで入手できることができます

では なかでもどのような教材が適しているのでしょうか?

元日本語教師の生徒さん曰く きちんと聞き取りに重きをおきたいのであれば ラジオがおすすめだそうです
テレビに比べ 話すスピードが遅いからだそうです
確かにテレビは映像との兼ね合いで スピーチの部分を割愛したり 早く読み上げられたりされているのでしょう

ネイティブの生の声を聞く教材はもちろん必要ですが それ以前に 根気と意志の強さが必要かもしれませんね

個人的には 負担にならないような字幕付きの映画を見ることもおすすめですが(自分にも甘いですが他人にも甘いのです…) 自分の性格は自分が一番知っているはず

学生の皆さまには 厳しいことを言いたくなってしまうのですが 基本的には好みや生活スタイルに照らし合わせて教材を選ぶのが最善ではないでしょうか

21.2.10

フランス語に慣れる瞬間

皆さんはどんなときに 自分の脳は外国語脳になった!と感じますか?
外国語で喧嘩できるようになったとき※?外国語で夢を見るようになったとき?

わたしは 数字がすらすらと躊躇なく思い浮かんでくる頃かしら と思います

フランス語に関しては e を「エ」と読まなくなった瞬間に フランス語に慣れたと感じるだろう とおっしゃった生徒さんがいらっしゃいました
その方は 英語とロシア語が堪能でいらっしゃいますが この方のようにアルファベットを使う他の言語の知識のある方は かえってその知識が妨げになることがあるのかもしれませんね

「~がいえるようになったら」「~の発音ができるようになったら」など… 
ご自身の基準を設けてみて ときどき達成感を味わってみるのはいかがでしょうか

※ベトナムではよく 「~語はぺらぺらですか?」というときに「~で喧嘩できますか?」と聞いたりします

20.2.10

外国の方への授業 ~ 解決編

先日より自分の中での課題としている 英語によるフランス語の授業 についてですが
専門的なメソッドが確立するまでの解決策として クラスの雰囲気作りに徹することにいたしました

生徒の皆さま全員が とても気持ちのよい方々でいらっしゃることが 大きな助けとなっております
せっかく同じクラスになったご縁を大切にしたいと思えるような雰囲気を作り上げることができるようにするのが 教師の務めだと思っています

初めは 英語での説明は個人的に小声で行なっておりましたが 特別扱いをされている という気遣いをさせてしまうのでは という恐れもありました
今では 日本語の説明の時でも 通訳をしてくださる方もいらっしゃり
また 皆さま英語もおわかりになるということに甘んじ このクラスに限り 英語での説明補足もすることにしております
以来 ご本人もより明るく 授業中も堂々と質問してくださるようになりました 

フランス語を学びに来ているのに なぜ英語を聞かねばならないのかと 不愉快に思われる方も いらっしゃるかもしれません
特に フランス語を学びにいらっしゃる方には 英語アレルギーをお持ちの方もいらっしゃいますので 英語での説明時間中が無駄なものとならぬよう 他の課題をしていただくなど 工夫を凝らしながら せっかくの少人数制ですので お一人お一人のご希望にもできる限りお応えし 全員が同じ心持で臨めるような  バランス感あるレッスンができるよう心がけてまいります

英語による説明をしているとき 英単語をとっさに思い出すことができず 生徒さんから教えていただくことも多々ありますが フランス語を話せるようになりたい!という皆さま共通の目標を達成すべく 皆さまのご協力のもと 試行錯誤を繰り返しながら最善の勉強法を見出すようにしてまいりたいと思います

3ヶ月の入門コースもあと半分 最後までどうぞよろしくお願いいたします

関連記事:
mémorandum de français: 外国人の方への授業 ~ 英語によるアプローチ
mémorandum de français: 外国人の方への授業 ~ 課題

19.2.10

翻訳のお仕事

数年前より携わっている翻訳の仕事について...

フランス語の翻訳は 英語と比べ明らかに需要が少なく テーマも限られているのが特徴です
これまで扱った主な分野は食品や観光ですが 扱うテーマに興味・関心があることはかなり強みとなります
単に訳すだけでなく 日本語の文章にしたときに (大げさな言い方をすれば)ひとつの作品として統一感があることや テーマに沿った文体であることが求められますし 惜しまぬ手間や調査力も 仕上がりに反映されるからです
どこまで意訳してよいかという問題もありますが 判断に迷う場合は直接クライエントに事細かに「この意訳でよいか」と確認しますので 翻訳自体にかかる時間以外に クライエントとの連絡や 編集作業なども発生します

一人でもくもくと調査し文章を作成し編集して仕上げる作業は 決して華やかではありませんが 知らない世界をかいま見ることができます

今は場所を選ばずパソコンで作業ができ 調べものもほとんどパソコンでまかなえてしまうので どうしても荷物が重くなってしまい 筋肉もついてまいりますが...

18.2.10

外国人の方への授業 ~ 課題編

フランス語を日本人に教える場合と英語話者の方へ教える場合とでは 異なったメソッドを使う必要がある と 先日お話しました
全員 入門者という同じスタートラインから始めるのに 大差ないのではないか という考えは甘く どれくらい事情が違うかといいますと 中国語を日本人に教える場合と欧米人に教える場合を例に挙げれば 分かりやすいと思います

まず文字に対する独自の習慣や先入観があります
それから 母語の発音体系の違いも明らかです

学生時代に専攻した発音矯正に関する論文のタイトルも わざわざ「日本人のための発音矯正」としたのを覚えていますが 同じ入門者でもスタートラインの時点で 全く異なっているのです

さて 今後の課題は 日本人以外の方への発音矯正と教授法について 研究する必要がありそうです
アイディアのある方がいらっしゃれば 是非ともアドバイスをお願いいたします

17.2.10

10代の夢

学生時代より憧れていた仕事に携わることができることは とても幸せなことだと思います

当時は 今後どのようなプロセスを踏めばよいのか全くわからず 自分という人間がフランス語を使って仕事ができるものなのかと 自信がなく不安で仕方がなかったのを覚えています 
現実逃避したくなり 実際フランス語から離れ努力を怠っていた時期もありましたが やはりどこかで常にフランス語が引っかかっていたのだと思います

とことんフランス語から逃避しその反動でまた動きたくなったからなのか 
気づかないところで一貫した目標があったからなのかはわかりませんが 何よりも 様々な人と出会う過程で交わした会話が 今をもたらしたのだと思います

言い古されてはいるけれども 目標を持つことこそが強み
強い想いがあれば通じる と あるとき女友達より教えられたことを 常に言い聞かせるようにしています

先日 女子高校生の生徒さんとお話をすることで 自分のこれまでを振り返るきっかけになりました
10年前の自分が描いていたことを 今 実行に移せているか 
今の姿を10年前の自分に見せるとしたら 胸を張っていられるか

期待以上の結果になったよ と 報告できるよう 志は高く掲げていたいものです

16.2.10

英語の授業なのに…

今日は英語の授業でした

高校生の女の子の生徒さんに 一緒に帰りたいです!とおっしゃっていただき 道すがら将来の夢について語ってくれました
デザイナーさんになりたいとのこと もちろんそのための専門的なお勉強も大切ですが 英語ができたらできただけその分世界も広がるよ!と語りだし
デザイナーさん志望ならば!と フランス語もおすすめしだしてしまう始末
目を輝かせながら聞いてくれましたが 来月 期末試験を控えている生徒さんに どれだけ伝わったかはわかりません…

単元ごとの細やかなお勉強の積み重ねが 大きな糧となる と 10代の頃 耳にたこができるくらい言われ続けてきた私も 今度はそれを言う立場になってしまいました
最後には 好きなことを仕事にするのがいいよね!と偉そうなことを言ってお別れしましたが こんなに素直な生徒さんたちならばなおさら 好きなことをして生きてほしい と心から思います

初めて社会人の方々の授業を担当させていただいた頃 中高生に比べモチベーションを高く持っていらっしゃることに驚きましたが 中高生の子たちも 「英語の授業あっという間だったな」と言ってくれるくらい熱心に聴いてくださるので より良い授業で還してあげよう! と意気込んでおります

本来はフランス語がメインですが 教科拘わらず 結局は「教える」というお仕事が好きみたいです

15.2.10

lire, lire, lire

最近さぼり気味なのですが 語学を学ぶ上で読書はとても大切!
勤務先の学校では 2週間という貸出期間でフランス語の本の貸出を行っています


Jules Verne の Cinq Semaines En Ballon のようなレベルのものから取り揃えており 2週間という 短くも長くもない時間で読みきれるものが多いのでお勧めです


私が最初に借りたのはこちらの本でした ↓ 
読書が面倒な人のための本 Bibliotheque for a bibliophobe : L'Heure du Crime-R. Renaud
通勤時間は読書にちょうどよい時間
今や睡眠時間となりつつありますが 初心を取り戻し再開せねば!と言い聞かせ きっと明日も眠ってしまうのでしょうか…






14.2.10

フランス語でレシピを読む

今日はバレンタイン 
手作りのお菓子やお料理で大切な方へおもてなしされる方も沢山いらっしゃることと思います
せっかくですから たまにはフランスの本場のレシピで作ってみてはいかがでしょう

フランス語のレシピに出てくる動詞の形は不定詞(=原形)なので 比較的読みやすいです
が レシピに特有な動詞がたくさん出てくるのも事実
今日はどのような動詞が出てくるか見てみましょう

ciseler みじん切りにする
éplucher 皮を剥く 
émincer 薄切りにする
égoutter  水けを切る
mixer ミキサーにかける
mélanger 混ぜる

ほかにも沢山あるので また次回ご紹介したいと思います
美味しいものができますように!

13.2.10

高いものしか買わない主義?

フランス語で「(値段が)高い」は C'est cher. ですが「(値段が)安い」という時の形容詞は存在しません
では「安い」と言いたいときに なんと言えばよいのでしょうか?

1.C'est bon marché.
2.C'est pas cher.

と言います 直訳すると 
1は「よい買い物だね」
2は「高くないね」 というニュアンス

直接「安い!」と言わずに「良い買い物ができた」と表現する文化は粋に見えます
え?高いものしか買わないのが前提だから「高くないね」と遠回しに言う?
...
真意のほどはわかりませんが 言葉にもフランス人のスタイルが現れているようです

12.2.10

aujourd'hui は aujourd'huiのaujourd'hui ?

フランス語の「今日」はどうしてこんなに長く発音しにくい単語なのかしら と疑問に思われる方も多いと思います 
(アポストロフ)までついているし 一体どんな成り立ちを持つのでしょうか?

aujourd'hui = au + jour + de + hui

と分けてみれば 何となくわかったような気がしてきませんか?
では hui はどんな意味なのでしょうか
これは ラテン語で「今日」という意味を持つ言葉だそうです

「今日」という言葉の中に「今日」が含まれているのは 何だか変な感じがしますが「今日という日に」という表現が「今日」という意味の言葉になったようです

11.2.10

外国人の方への授業 ~ 英語によるアプローチ

私のクラスにはオーストラリアからの生徒さんもいらっしゃいます

母国語が英語でいらっしゃるため 日本人を対象とした授業は様々な観点から難しいと感じられていることでしょう

当然のことながら 日本人である私にとって 想定外の質問や間違いが出るため 授業での説明も暗中模索の状態が続いております

これまでは 普段の授業内容を単純に英語で説明しておりましたが コースも半ばを過ぎると 難易度も徐々に上がり 文法事項も増えてきているため そもそものアプローチを 英語話者の立場に立つことが課題です

そんな事情もあり 英語話者の沢山集まるベンズカフェにここ最近は特に通い 英語の感覚を取り戻そうとしているのですが どこまで効果があるものなのでしょうか…?楽しみです

また 以前作成していた英語版ブログも 気が向いた時に再開することにいたしました
Days of Windfalls: An excuse for this long silence
独り言が大半ですが ご興味ある方はよろしければご覧くださいませ

10.2.10

単語の覚え方 iv ~ 女性形名詞

今日は女性形名詞であると見分けるための 基本的な規則をご紹介します

以下の語尾で終わるもの:
-té (la beauté)
-ion (la motivation)
-eur (la fleur) 例外:le bonheur, malheur 
-ie (la géographie)
-ure (le texture)
-esse (la richesse)
-ette (la fourchette)
-ence (l'expérience)
-ée (la rentrée) 例外:le musée, lycée 
-ade (la salade)
-ude (la solitude)
-ise (la surprise)

などがあります
理屈で覚えるのはなかなか大変です
単語に何度も触れていくうちに覚えるものなので 耳で覚え徐々に慣れていきましょう

9.2.10

単語の覚え方 iii ~ 男性形名詞

日本人の私たちにとって 単語を覚える上で厄介なのが 男性形と女性形の違い
覚える上での規則はないのですか?と良く聞かれます

他の文法事項同様で 絶対的で普遍的なルールはないのですが(必ず例外があります)
今日は男性形名詞であると見分けるための 基本的な規則をご紹介します

以下の語尾で終わるもの:
-isme (le cubisme)
-ment (le monument)
-age (le voyage) 例外:une page, image, plage, rage, cage, nage 
-(e)au (le drapeau)
-phone (le téléphone)
-oir (le soir)
-et (le briquet)
-al (le journal)
-ier (le maronnier)

次回は女性形について見ていきたいと思います

8.2.10

友達がいないの...は je n'ai pas d'ami. ? または ...d'amis. ?

私には友達(不特定で一般的な友達)がいます というとき J'ai des amis. といいます
(一人の友達 と強調したいときは J'ai un(e) ami(e).)

では 友達がいません と言いたいときは?
結論から言うと Je n'ai pas d'amis. のように複数にするのが一般的です
上の肯定文のamis をそのまま使ってしまえばよいのです

けれども Je n'ai pas d'ami. のように ami を単数にしても 間違いではありません
子どもたちも一人でおうちで過ごすことが多くなった現代では
友達が一人しかいないことも一般的になってきているからです
一人っ子の子が増えたことも Je n'ai pas d'ami. への影響がある とフランス語圏で生活していた友人も教えてくれました

なお 車のように 通常1台しか持っていないものについて言うときは
Je n'ai pas de voiture.
と 単数にするのが普通です

それぞれ 単数として存在するものなのか 複数としてのほうが自然なのか を考えてみましょう

7.2.10

苺はわたし

春ももう間近 
苺 (les fraises) も今では1年を通して食すことができますが やっぱり春(そしてバレンタインも!)を控えたこの時期は 苺が一番似合う気がいたします

フランス語の la fraise ですが 実は2つの意味があります
ひとつは皆さんもご存知の 苺
もうひとつは わたし(ma fraise) という意味です

「わたしって苺のように あまーい存在だからかしら?」と一瞬世界に入ってしまったのは 他でもなくこの私なのですが 言うまでもなくそういうことではございません!

16世紀のフランスでは  la fraise は 首の周りのレースの襟飾りのことを指していました
よく貴族の肖像画に描かれている あれです
転じてを指すようになり 更に 自分を指すようになり ma fraise = moi という意味になりました

他に fraise を使った表現として
sucrer les fraises苺にお砂糖をかける⇒転じて震えるという意味)というのがありますが
どう転じたら 震えるという意味になるのでしょう?
16世紀のフランス貴族は 鬘(perruque)にタルカムパウダーを含ませていたため 首の震えてしまう人がデザートを食べようとすると お粉が苺にかかってしまう 
もしくは 同じく首の震えてしまう人の襟飾りには 1日中お粉がたくさんかかってしまう という現象から sucrer les fraises = trembler という意味になったようです

ramener sa fraise 苺/襟飾り を持ってくるvenir ici ここに来る)というのもあります

tarte aux fraises 
わたしタルト…?いいえ苺タルトです

6.2.10

イギリス料理は存在しない?

先日の通訳の先生とお食事中に…

「shioさんは何料理を作ったりするのです?」 と聞かれたので
「イギリス料理です!」 と即答したところ 
居合わせた方々の顔が一瞬ひきつったのを 私は見逃しませんでしたよ!

料理は作れません という冗談かと思われたのかもしれませんね

冗談でしたらそれはそれで粋な返答だったかもしれないのですが 実際 私はイギリス料理でおもてなしをすることが多いのです
料理と呼べるような料理?あります!fisherman's pie, mashed potatoes, shepherd's pie... などです
初めから料理名を言えば良かったのかもしれませんね

フランス語には「イギリス料理(la cuisine anglaise)」という言い回しは存在しないのだそうです(もちろん存在させてもよいのでしょうが 周知の事実として 存在しない ということになっているのでしょう)

ちなみに フランスで唯一 「イギリスの(anglais, anglaise)」という意味の形容詞をつけてよいものとして
crème anglaiseクレーム・アングレーズ=ゆるめのカスタードクリーム)だけが認められているそう…

イギリスには他にも沢山 美味しいものがあるのに!と イギリス料理好きな自分は 心細くも思うのでした…

5.2.10

先生は男?女?のどちらが伸びる?

先生が女性だと 男性の生徒が増え 先生が男性だと 女性の生徒が増える

確かに一般的にはそう思われるかもしれません
(偶然?気のせい?)自分のクラスには 多くの男性が頑張ってご参加くださっています
そして 男性の先生のクラスには(やはり偶然?気のせい?)女性の生徒さんが沢山いらっしゃいます

ところが 語学を学ぶ上で効果的なのは 実は同性の先生に学ぶことだと 元・日本語教師の生徒さんから伺いました

「shio先生が女性でよかった!先生の声と自分の声とが近いほうが 発音の習得がしやすいのですよ」と聞き なるほど納得いたしました

これからは 男性の生徒さんには 低めの声で発音するように心がけてみます

4.2.10

豊かさを求めて ~ bio (オーガニック)のすすめ


皆さんはこのロゴを見たことがありますか?
フランスのオーガニック認定を受けた製品についているロゴです
ジュースの紙パックなどについているものですが 製品の原材料の95%以上がオーガニックであることを示しています
オーガニックの定義についてはこちらをご参照くださいね (フランス語はこちら

10年前 フランス留学先 Angers でのホームステイ先から一番近いスーパーが marché bio (オーガニックマーケット)でしたので 日常的にオーガニック製品を購入し 日用品もオーガニックのものを使っていました
恥ずかしながら オーガニックに対する意識 というより 近くにあったから という手頃さゆえです


10年前当時から こういったお店があったのをみると そこそこ浸透していたように見える bio (オーガニック)ですが 更にブームを巻き起こしたのが「未来の食卓」 という映画だそうです 

豊かさとは何か?

15年ほど前に流行した価値観に 
「真の豊かさ=物質的なものでなく精神的なものこそがそれである」というものがあったのを記憶していますが 現在ではいかがでしょう?
私は オーガニックこそが現代の豊かさだと思っています

3.2.10

mon cyber room préféré ii ~ ben's café (高田馬場)

恥ずかしながら 家にはインターネットが繋がっていないため ブログの更新は学校またはお気に入りのカフェでしております
今日の居場所は高田馬場のBen's Café 通い続けて10年になるお気に入り中のお気に入りカフェです

こちらの雑誌にも掲載されています

本日の底冷えを言い訳に そして 毎度 電源を使わせていただいているご恩もあり?
スパイスたっぷりのチャイに加え あんまーいピーチパイを発注
心行くまでネットサーフをいたしております



さて 本日から新たに文法の授業がスタートいたしました
眠い!なんて言っている暇のないくらい テンポ良く進めながらも ポイントを逃さず抑えることを目標にしておりますが テンポが速過ぎたり いや更に速い方が良かったりいたしましたら すぐにお知らせくださいませ

2.2.10

動詞 acheter の活用

前回に引き続き ちょっぴり不規則な活用のする動詞 acheter の活用について

まずは 現在形の活用をおさらいしましょう

j' achète
tu achètes
il/elle achète
nous achetons
vous achetez
ils/elles achètent

どうして 主語によってe になったり  è になったり(下線部)するの?!
と文句を言いたくなるのですが 前回のs'appeler と同様 活用によって発音が違ってくるからです

動詞の色分けした部分の音パタンは 2通りです
それぞれ(アシェットゥ(アシュトゥです

まず je/tu/il/elle/ils/elles の動詞部分は同じ音(アシェットゥ  e を[ɛ]と読ませるために accent grave を付けて è とします 

nous  vous の場合 e は[ə]と読ませたいため accent grave は不要です

動詞の活用も まずは音で覚えましょう!

1.2.10

動詞 s'appeler の活用

s'appeler の現在形の活用をおさらいしましょう

je m'appelle
tu t'appelles
il/elle s'appelle
nous nous appelons
vous vous appelez
ils/elles s'appellent


どうして 主語によって l (下線部)が1つだったり2つだったりするの?!
と文句を言いたくなるのですが 答えはシンプルです
音で聞き分けて覚えてしまえば 綴り字が自然と決まってきます

動詞の色分けした部分の音パタンは 2通りです
それぞれ(アル)(アです

まず je/tu/il/elle/ils/elles の動詞部分は同じ音(アル) すなわち太字の e は[ɛ]と読ませたいので 次にくる l は自然と2つになります 
同じ子音がトントンと連なる場合 その直前の e は[ɛ]と読ませる というルールがあります

nous vous の場合 e は[ə]と読ませたいため 次にくる l は1つでなければなりません
もし2つつけてしまうと 本当は nous appelons(ヌザロン)としたいのに(ヌザロン)となり おかしいことになってしまうからです

奇麗な発音のために 綴り字を変化させる という現象の見られる動詞は他にもあります

se lever や acheter など アクサンをつけることで正しい発音で活用できるようになる動詞については 次回みていきましょう