日本人がフランス語を学ぶ上で 非常に難しいのが 冠詞の使い方
女性形と男性形の区別だけでも精一杯ですが
単数と複数の使い分けも 実は不可解でややこしいものがあります
「単数はひとつの場合で 複数はひとつ以上の場合です」
って シンプルに解説できればよいのですが
たとえば たまねぎをたくさん使って作るオニオンスープは la soupe aux oignons でしょうか?
答えから言ってしまうと 正しくは la soupe à l'oignon です
ほうれん草スープは la soupe aux épinards とも言うのに
オニオンスープに使われるたまねぎは 何が何でも単数扱いなのです
その理由は何かしら とフランス人に尋ねたところ
昔から la soupe à l'oignon という習慣が根付いているから なのだそうです
ホームパーティーで皆が帰った後に la soupe à l'oignon でシメる風習があるそうですが
(日本でも 飲んだ後にはラーメン といった感覚でしょうか)
昔から 生活と切っても切り離せないオニオンスープは 特別な扱いなのでしょうね
このようにフランス人と深い絆で繋がったオニオンスープは童謡にもなっているそうですよ
ちなみに 玉ねぎun oignon のつづり字と発音(オニョン)に ご注意くださいね
同じく特別扱いされているのが chausson aux pommes ショソンオポム
煮りんごの詰まった デニッシュ いわゆる アップルパイのようなものです
手のひらくらいの大きさだから りんごは1個しか使われていないだろう
と思いきや ここでは りんごは複数になっています
伝統的にそう言うのなら 仕方がないですね
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